中國では、すべての権力は人民に屬している。人民が國家権力を行使する機関は全國人民代表大會および地方の各級人民代表大會である。したがって、人民代表大會制度は中國の根本的な政治制度である。その基本的特徴は、①広範な代表性を備え、人民による國家管理の基本的形態であること、②民主集中制の原則が実行され、人民の広範な民主と権利の享受を保証するとともに、國家権力を行使する上での集中性と統一性を保証すること、③人民代表大會が統一的に國家権力を行使するという前提のもとで、國の行政権、裁判権、検察権、武裝力の指導権を明確に區分し、國の権力機関と行政、裁判、検察などその他の國家機関との一致協力を保証すること、である。
各級人民代表大會の代表は選挙によって選出され、人民に対して責任を負い、人民の監督を受ける。代表たちは各界、各地區、各民族、各階級?階層の代表的人物からなっている。人民の中から選出されたので、常時選挙部門および有権者と密接な連係を保っており、人民の意見や要望をよく知っている。人民代表大會で、國の政治方針について討議を行う際には、代表たちは十分に意見を発表することができ、いったん決定した事項については一致協力してその貫徹?執行に當たる。こうして、人民の意志を集約することもできるし、また人民が人民代表大會を通じて國の事務を管理することもできるのである。
●第9期全國人民代表大會代表の割合
労働者?農民 18.87%
知識人 21.05%
幹部 32.87%
民主諸黨派?無黨派愛國人士 15.42%
人民解放軍 8.98%
香港特別行政區代表 1.17%
澳門特別行政區代表 0.40%
帰國華僑 1.24%
女性代表は代表総數の21.81%を占める
55の少數民族代表は代表総數の14.37%を占める