退思園は江蘇省呉江の同里鎮東渓街に位置し、古い市街の主要な観光スポットであり、清代の官吏任蘭先が免官後帰省して建てた庭園であり、「帰省して自分の過ちを反省する」という意があるので退思園と名づけられた。
庭園全體が質樸で優雅な雰囲気に包まれている。池が半分以上を占め、建物物は全て池のそばにあり、水面に浮き出たような感じである。これは全國唯一の水面のそばに建てられた庭園建築物である。
庭園は邸宅と庭園の二つの部分に分かれている。內園の建築は池をめぐって建てられ、貼水園と呼ばれている。園內のあちこちに池があり、古めかしい雰囲気がただよっている。まるで水墨畫の世界を散策するようである。更に松やコノテガシワ、築山があり、互いに獨特の情趣がある。
九回も曲がりくねった回廊の花で飾った壁のレンガには「清風明月不須一銭買」(清風と明月はお金で買う必要がない)という九つの字が刻まれ、詩の世界そのものである。
退思園の見所としては轎庁、茶の間、大広間、水辺の家屋、春望月樓、迎賓室、歳寒居、水香榭、攬勝閣、退思草堂、琴房、眠雲亭、老人峰、桂花庁などがある。
「チャイナネット」2001年9月26日