北京時間の10月16日6時23分、楊利偉宇宙飛行士を乗せた「神舟5號」が內蒙古自治區中部に無事帰還し、中國初の有人宇宙飛行が成功した。
「神舟5號」は中國初の宇宙飛行士を乗せて北京時間15日午前9時、甘粛省の酒泉衛星発射センターから「長征2號F型」ロケットで打ち上げられた。飛行中、楊飛行士は地上の係員と通信を続けた。北京航天指揮控制センターは遠隔操作で測定した身體のデータをチェックし、飛行士の健康狀態を把握。楊飛行士も指令の実行狀況や飛行船の作業狀態を監視し、地上からの命令を受けて北京に情況を報告した。17時26分、飛行船が地球の軌道を周回した際、6周目で楊飛行士は中國共産黨中央軍事委員會副主席曹剛川と會談した。その後、宇宙空間で中華人民共和國の國旗と國際連合旗が掲げられた。宇宙船は予定した軌道に乗って21時間23分にわたり飛行を続け、地球を14周した。
「神舟5號」の運航中、北京航天指揮控制センター、3大洋に配備された宇宙観測船「遠望號」4隻、各地上の観測管制ステーションの3者が密接に協力を取り合い、宇宙船の追跡、測定、管制を続けると同時に、飛行船に向けてリモート?コントロールによる指令を発信。太陽エネルギーパネル稼動、軌道運航、態勢安定、負荷運航など數百におよぶ動作をサポートした。「神舟5號」が地球を5周した後、北京追跡?通信技術研究所の制定した飛行制御プランに基づいてエンジンが點火。宇宙船は計畫通り、軌道を橢円から円形へと変更した。
北京時間16日5時4分、「神舟5號」が最後の1周を終え、南太平洋上空にさしかかったとき、待機していた宇宙観測船「遠望3號」が帰還の指令を出した。楊飛行士は直ちに地上に連絡。宇宙船は帰還態勢に入り、地上帰還部と軌道周回部が切り離され、制動エンジンが點火し、楊飛行士は帰還態勢に入った。その後宇宙船は大気層に突入し、內蒙古中部の草原に無事著陸した。楊飛行士は著陸後、パラシュートと宇宙船を結んでいたロープを切斷するよう宇宙船のシステムを作動させた。地上で待機していた捜索員と速やかに連絡を取り、飛行船の著陸や身體の狀態などについて報告した。回収を擔當する西安衛星測控センター著陸場ステーションが目標を発見。陸軍航空兵部隊と著陸地點に到著した。楊飛行士は安全に船外に出かけ、醫師による応急措置を経て、専用機で北京へと向かった。
「人民網日本語版」2003年9月16日