米國の主要メディアが最近、中國の経済発展を好意的に評価している。「ニューズウイーク」が9日、「中國の世紀」と題する長編の特集記事を発表したのに続き、ケーブルテレビのニュースネットワークも14日、中國の発展について総合的に報道した。経済誌「フォーチュン」は16日から3日間、北京市で「フォーチュン世界フォーラム」を大規模に開催する。こうした米メディアの集中的な中國関連報道や、中國の発展への関心は、かつてみられなかったものだ。これについて、「フォーチュン」國際版のフリードマン編集長が取材に応えた。フリードマン編集長は「フォーチュン世界フォーラム」の観點から、こうした現象について次のように述べた。
北京市で今年開催する「フォーチュン世界フォーラム」は、9回目のフォーラムに當たる。同フォーラムの歴史は長くないが、中國では1999年の上海市、2001年の香港に続く3回目の開催になる。中國で度々開催する理由は、中國が「もてなしの國」であるからだけでなく、より重要なのは、フォーラム參加者の多くが中國での開催を求めていることだ。多くの企業の最高経営責任者(CEO)は中國を訪れて、中國の経済?社會の発展狀況を実際に見て、中國経済や世界経済の発展に対する中國政府幹部の意見を聞きたいと願っている。
フォーチュン世界フォーラムは、スイスのダボスで開催される「世界経済フォーラム(ダボス會議)」とは異なる。世界経済フォーラムは毎年、多くの政治指導者に參加を要請し、政治問題について多く話し合い、フォーラムの見解が世界に影響を與え、世界を変えることを目指している。一方、「フォーチュン世界フォーラム」は実際の経済問題により注目し、フォーラムの交流や教育の役割をより重視し、フォーラムでの話し合いを通じて、世界と各地域の経済発展狀況をより理解することが狙いだ。
中國経済について、私は楽観的にとらえている。中國経済にはエネルギー問題、貧富格差の拡大、雇用圧力、腐敗といった一連の問題がなお存在する。だが中國の指導者はこうした問題を非常によく理解し、問題點を把握しているため、行動を起こす決意さえ固まれば、問題は解決されるだろう。また中國の指導者はアジア各國との経済関係をうまく処理している。中國の経済発展はアジア諸國の経済をけん引しており、中國はアジア経済の「けん引車」になっている。アジア諸國は中國の経済発展を脅威ではなくチャンスだと見なしており、中國とアジア諸國はともに発展できるだろう。中國の経済発展には浮き沈みが現れるかもしれないが、どんな力も中國の前進を阻むことはできない。
「人民網日本語版」2005年5月16日