中國國務院國務委員兼秘書長を務める華建敏氏は、スイス?ダボスで開催された2007年世界経済フォーラム(WEF)年次総會に出席し、次のように発言した。
中國が平和的発展の道を堅持することは、中國政府と中國國民の厳粛な選択?承諾である。中華民族は昔から和をもって貴び、互いに仲良くするという思想を伝えてきた。中國人民は平和な國際環境をとても必要とし大事にしている。中國の発展はいかなる國に対しても脅威ではなく、世界により一層の発展のチャンスと大きな市場をもたらすことができる。平和的発展の道は、中國人民の根本利益に符合し、人類社會の発展と進歩の客観的な法則にも合致している。
中國は経済のグローバル化という発展傾向に順応し、各國との互恵関係?利益の共有と共同発展の実現に努力してきた。自國の力と改革革新による発展実現に向けて努力し、積極的に學び、他國の発展の経験を參考にし、國家間の相互協力と共同繁栄の促進を強めることで、貴重な発展のチャンスを獲得してきた。これと同時に、中國の発展はその他の國々に大きなビジネスチャンスを提供している。1990~2005年の間、中國の外資系企業の利益は2800億ドル以上に達している。2006年、中國の輸入額は8千億ドル近くになり、2010年には1兆ドルを上まわる見込みだ。
中國は國際システムの參加者、擁護者、建設者として、多國間貿易関係の発展と地域経済の協力を積極的に推進する。國連憲章の主旨と原則を守り、國連および安全保障理事會の権威と役割を堅持し、國際平和維持活動と國際救援に積極的に參加し、國際問題において責任ある建設的な役割を擔う。同時に、國際的な経済貿易協力へのさらに広範囲、多分野、高レベルな參加を堅持する。中國は2001年12月に世界貿易機関(WTO)に加盟して以來、平均関稅水準を2001年の15.3%から2007年には9.8%に引き下げ、サービス貿易分野の開放範囲は、先進國の平均水準に近づいている。中國はまた、▽WTOの多角的貿易交渉(ドーハ?ラウンド)を積極的に推進し、貿易摩擦問題を適切に処理する▽各國とのエネルギー対話と協力を実施、世界エネルギー市場の安定をともに維持していく▽関係國や地域との自由貿易區建設を速める――など、多くの取り組みを行ってきた。気候変動の分野においては、すでに「國連気候変動枠組條約」と「京都議定書」に參加し、貢獻している。
「人民網日本語版」2007年1月29日??