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全國人民代表大會常務(wù)委員を務(wù)める中國社會科學(xué)院人口労働経済研究所の蔡ホウ所長（全人代農(nóng)業(yè)農(nóng)村委員會委員兼任）はこのほど、「金融危機(jī)のダメージはGDPよりも就業(yè)に対してより大きいものとなる」と注意を促した。就職が安定していない9千萬人にのぼる農(nóng)民工（出稼ぎ労働者）の失業(yè)の深刻さは決して見くびってはならない。「経済が復(fù)調(diào)しても就業(yè)が続かないことも十分ありうる」と蔡所長は指摘する。

蔡所長によると、今回の金融危機(jī)の影響はいくつかの特徴を持っている。まず、労働集約型の輸出向け企業(yè)へのダメージが最大となったこと。このため、就業(yè)へのダメージがGDPへのダメージより大きくなった。次に、打撃を受けた企業(yè)が出稼ぎ労働者就業(yè)の中心となる企業(yè)だったこと。最大の就業(yè)ダメージを受けたのが出稼ぎ労働者だったのはこのためだ。

蔡所長はさらに、就業(yè)なしの回復(fù)を防ぐよう関連部門に呼びかけている。注意すべきなのは、経済が回復(fù)しても失業(yè)率が高いままという狀況だ。各國でこのような狀況が生まれている理由はさまざまだが、共通點(diǎn)もある。技術(shù)のグレードアップと産業(yè)の海外移転という現(xiàn)象を伴っていることだ。

各企業(yè)は経済衰退にあたって、コスト削減や効率アップをはかり、オートメーション化された設(shè)備を使い、人手を減らすなどの措置を取る。労働集約型の企業(yè)は、労働力コストを節(jié)約するため、比較的進(jìn)んだ國から比較的おくれた國へと移転するようになる。技術(shù)のグレードアップも産業(yè)移転も、就職のチャンスを少なくするプレッシャーとなる。

産業(yè)のグレードアップと就業(yè)保障との矛盾はどのように解決すればいいのか。蔡所長はこれについて、中國の東部と西部には大きな格差があるため、発展が停滯している労働集約型産業(yè)を中西部に移転してはどうかと提案している。中國の中西部はインドやベトナムと同様、労働力コストの面での高い競爭力を誇っているためだ。

中國の賃金レベルは絶え間なく向上しているものの、賃金の伸び幅と労働生産性の伸び幅は一致しており、労働力コストの面での優(yōu)勢は変わらない。中國中西部は、政策環(huán)境やインフラ、労働者の素養(yǎng)のいずれを取ってもインドやベトナムを上回っており、労働集約型産業(yè)を発展させる上での大きな優(yōu)勢を持っている。必要なのは、中國南東沿岸部の労働集約型企業(yè)を中西部に移転させ、インドやベトナムに流れていくことをできるだけ防ぐことだ。

※蔡ホウ氏の「ホウ」は日へんに「方」

「人民網(wǎng)日本語版」2009年3月9日