▽中國の持続可能な発展には多くの課題
4兆元規模の経済刺激プランは、中國が経済危機の衝撃にうち勝つのを助けてはいるが、中國経済は今後も引き続き國內外からのさまざまな課題に直面するとみられる。溫家寶総理は今回のダボス會議でスピーチした際、「私たちは不適切な條件の下で、政策の方向性を変えることはできないし、変えることもない」と強調し、「中國経済の安定的で急速な発展を推進すると同時に、インフレを含むさまざまな潛在的リスクを警戒し、防止しなくてはならない。就業率、経済成長の質と効率、省エネ?汚染物質排出削減、人々の暮らしぶりといった指標は、國內総生産(GDP)成長率よりも一層重要だ」と指摘した。
モルガン?スタンレー?アジアのスティーブン?ローチ會長も同じような見方を示し、「経済成長モデルがよりバランスの取れたものになれば、中國は真の意味で世界の経済成長の動力になり、安定裝置になる」と述べた。
前出の呉國務資政によると、中國がひとたび経済構造のモデル転換の調整を実現すれば、巨大な內需市場が形成され、中國はアジア経済の成長を牽引するだけでなく、世界全體にも恩恵を與えることになるという。
世界の経済運営グラフをみると、大規模な危機の後には新たな産業技術革命が起こるのが常だ。科學技術部の萬鋼部長は今回のダボス會議で「過去1年間の國際金融危機を経て、一連の新しい経済分野で変化が生じており、エネルギー、生物、情報、新材料、先進的製造業などの分野で新たな成長點が誕生する見込みだ」と述べた。
萬部長によると、各種のエネルギー新製品の推進活動では、他都市に先駆けて國內10都市で発光ダイオード(LED)を利用した照明器具や電気自動車の発展を推進している。今回のダボス會議にあたり、大連市は會議用の公用車として省エネ自動車や新エネルギー自動車約200臺を採用した。
一連の課題に直面してはいるものの、中國の経済成長に対する國際社會の信頼感はますます強まっている。溫家寶総理が今回の年次総會で世界に向けて打ち出した力強く高らかな響きのように、今は危機への対処で重要な時期だ。しっかりと最後までやり遂げることが勝利につながる。金融危機の暗雲が一掃されれば、世界は必ずや明るい明日を迎えられる。
「人民網日本語版」2009年9月14日
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