國內トップレベルの自動車メーカーである上海汽車、長安汽車、一汽夏利がこのほど、2009年度業績見通しの上方修正を相次いで行った。自動車販売臺數が大幅に増加したため、上海汽車の利益は前年比900%以上増加し、長安汽車は同4207%増加した。ある業界関係者によると、2010年には自動車生産能力の利益率がさらに上昇し、増加率が20%を超える見込みだという。
天津一汽夏利がこのほど発表したところによると、國內での低排気量自動車の支援政策を受けて、09年は利益が大幅に増加し、前年比増加率は50%を超えた。
一汽夏利によると、昨年の利益総額は1億6千萬元から1億8500萬元で、前年の1億元と比較して増加率は50-100%に達した。
これについて、天津一汽は次のように説明する。同社と同社が株式出資する天津一汽トヨタ汽車が、國の打ち出した一連の自動車産業発展支援政策や自動車市場の引き続いての好調ぶりというチャンスをしっかりとつかまえたことにより、生産?販売臺數が大幅に増加した。09年の一汽夏利の累計販売臺數は21萬2200臺で同20%増加し、一汽トヨタは44萬臺で同26%増加した。
長城汽車も次のように述べる。自動車販売臺數の増加を受けて、昨年の利益は前年比50%以上増加し、08年の利益を5億1300萬元として計算すると、09年の利益は少なくとも7億7千萬元に達する。
商用車の分野はどうか。江鈴汽車の業績速報によると、09年の利益は10億元を超えて同約35%増加した。江淮汽車の業績速報では、09年の利益は前年の5.5倍に増え、ここから乗用車プロジェクトが足を引っ張っていた狀況が完全に逆転し、乗用車が企業に利益をもたらし始めたことがうかがえる。國內最大規模の上場自動車メーカーである上海汽車は、09年の利益を前年比9倍以上増加と予測する。また小型車大手の長安汽車は昨年、合併再編を終えて利益は10億元を超え、前年の2400萬元に比べて41倍以上の増加となった。
昨年は今年の販売量をある程度「前借り」したが、専門家は今年も自動車市場の好調は続くとみる。國金証券の2010年自動車産業に関する研究報告によると、生産能力の利用率が高ければ、これからの4四半期も利益水準は高いレベルを維持することになる。こうした効果が積み重なって、2010年の利益水準は09年を大幅に上回ると予測される。自動車ニーズの伸びが鈍化しても、2010年の自動車産業の利益増加ペースは20%を超える見込みだ。
「人民網日本語版」2010年3月10日