10年前か5年前にはあこがれの的だった中國のホワイトカラーも今では仕事と生活のストレスに苛まされている。中産階級の仲間入りというホワイトカラーの希望はまったく絶たれたとはいえないが、「中産階級」からどんどん遠ざかっているのは確かだ。中國青年報が伝えた。
というのも、「1軒の住宅で『中産階級』が1人消える」という事実が現(xiàn)実となってきているからだ。本來、ホワイトカラーは長年懸命に働き、中産階級としての土臺を築き上げてきたが、近年の住宅高騰が彼らの夢を打ち砕いた。家を買わなければ大都市で根が下ろせない一方、家を買えば「房奴(住宅ローンの奴隷)」となり、一生中産階級にはなれないという現(xiàn)実が突きつけられている。
住宅以外にも、仕事のストレス、健康のストレスなどで中産階級並みの収入はあっても、それに見合った生活ができないでいるホワイトカラーは多い。上海で行われた調査によると、ホワイトカラーの70%が「亜健康(不健康予備軍)」に屬し、うち38%が肩こりや腰痛、32%が胃腸や肝臓など消化器系、22%が不眠やうつなどの癥狀を訴え、中産階級の生活から遠ざかっていることがわかった。
ホワイトカラーと中産階級は異なる概念だ。もちろんホワイトカラーにも中産階級はいるし、中産階級にもホワイトカラーはいるが、その社會的財産と社會資源からいうと、ホワイトカラーが中産階級あるいはホワイトカラー兼中産階級に入れば、人生の上り坂にあり、社會的階級が上昇したといえる。ところが今、ホワイトカラーが徐々に中産階級から遠ざかっている。このことは間違いなく中産階級形成の土臺を弱めている。安定した健全な社會では中産階級が大多數(shù)を占めるものだ。