世界経済のアンバランスについて、関氏は、「原因は多方面にわたる」とする。この問題を解決するためには、中國と米國がそれぞれ努力する必要があるという。
関氏は、「責任を持ち、世界的な問題を解決するために、中國はまず自分の事をきちんとするべきだ。中國の高貯蓄率は、社會保障レベルや人口?年齢構造と関係があるし、所得分配とも関係がある。中國が所得分配を調節し、都市と農村?高収入層と低収入層の差を縮めていくことは、國內消費のけん引に役立つだけでなく、輸入を通じて他の國に大きな発展のチャンスをもたらすだろう」と強調する。
関氏はまた、地域格差を縮小するために、中國は國內で「雁行形態」を推進していくべきだと提起する。産業を沿海地域から內陸部に向けて、絶えず転移させると同時に、財政転移支付制度を完備し、政府開発援助を展開する。このほか、中國は高成長を維持し、産業のアップグレードと生産向上を通じた発展モデルの転換も行う必要がある。中國がしなければならないことは沢山ある。これらをしっかりやることが、世界経済への貢獻となる。
「中國は発展途上國だ。自分の能力を超える責任を負わされる理由はない。また、中國は責任を負うと同時に、相応の権利を得るべきだ。例えば、IMFや世界銀行の投票権増加や、國際的な事務における発言権の増加など。世界経済の秩序が再建されていくなかで、中國の地位も絶えず高まっていくべきだ。」
「人民網日本語版」2010年8月3日