輸出規制は理にかなっている
國民1人當たりのレアアース埋蔵量は、米國とロシアが中國を上回る。中國は産業の最終部分にあるために、世界の3分の1の埋蔵量で世界の97%を占めるレアアースを生産しているのであり、埋蔵量と生産量の関係はまったく対等とはいえない。一方、米國は世界のレアアース資源の13%を保有しているにもかかわらず、少しも外に出そうとせず、100%輸入に頼っている。つまり、中國の輸出規制によって一部の國はレアアースが不足するという言い方は正しくなく、彼らが不足するのはレアアースではなくて、中國が生産する安価なレアアースなのである。
各國は相次いで中國の輸出規制を非難し、中國に圧力をかけているが、米國のこの報告書は事の真相を十分に説明している。報告書には、世界のレアアース供給構造の中で中國がいかに気まずい立場に立たされているか、中國の安価なレアアースを利用したいという日米の目論見が具體的に示されており、中國の輸出規制は賢明な措置であり、さまざまな抗議の聲に反駁できることを証明している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年8月31日