「12月11日に聞いた時は価格が14萬8800萬元だったのに、14日は15萬2800元まで値上がりした」と、北京に住む女性の陳さんは不満をあらわにした。わずか3日で、東風日産のブルーバードシルフィは1萬元近く値上がりしたのだ。陳さんは「あまりにも大げさ。もっと重要なのは、すぐに車が手に入らないということ」と話す。
陳さんは11月から購入する車を選び始めたが、仕事が忙しくなかなか決められずにいた。「最近になって、ネット上で北京で渋滯対策の一環となるナンバープレートの発行制限が始まるという噂が伝わり始め、友人からも駆け込み購入ブームで多くの車が手に入らないということを聞き、焦り始めた」と話す陳さんと同じ心情を持つ北京の消費者は非常に多い。
政策の変化により多くの消費者が車の駆け込み購入に走ると同時に、北京の400店舗以上の自動車4S(新車販売、アフターサービス、部品供給、情報のフィードバックの4つのサービス)店
はいずれも「車の在庫がゼロ」という狀況に陥っている。自動車の購入が難しいという狀況の中、4S店は各車種の価格を一斉に引き上げた。「ヒュンダイのVerna(ベルナ)は注文を受けて生産するという方法を採っており、納車までどれだけかかるかは注文してからでないとわからない。確かなのは、元旦前に手元に屆くのは無理だということ」と、北京ヒュンダイ4S店の販売擔當者は話す。