製品戦略の変化により業界內競爭が加速
2010年、國內自動車工業の構造調整が2009年と比べ、多くの新しい要素があった。國內市場を総合的に見ると、政策の調整は製品構造の変革を促すと同時に、生産?販売臺數世界一の維持を支える役割を擔ったことも分かる。また各メーカーの動きとしては、製品が豊富に拡充され各分野の市場に隙間なく投入されたことにより、メーカー間競爭が激しくなった。
中國自動車工業協會常務副會長兼秘書長の董揚氏は月例國內自動車生産販売統計発表會の席で、2009年、自動車購入稅半額優遇政策は國內自動車市場の製品構造調整--小排気量車と自主ブランド車の発展への支援で、顕著な効果があったが、2010年の同政策の縮小でその構造調整における効果も弱まり、自主ブランド車はより厳しい競爭局面に入ったと繰り返し強調した。
このような背景から、吉利や奇瑞など國內の代表的な自主ブランドメーカは、ブランドの多角化戦略と豊富な製品ラインナップをもって國內市場を戦うことを計畫し、高級車市場への進出についても試みた。これについて、吉利グループの副総裁?販売會社社長である劉金良氏は、將來的に帝豪?全球鷹?英倫という三大ブランドで40余りの車種を投入して高級?中級?廉価モデルをカバーし、市場競爭に參入すると言明している。
一方で、高級車メーカーによる小型車市場開発も、2010年の中國自動車市場における大きな特徴である。ベンツはA-classを20萬元余りの価格でA級車市場に參入させ、小型車?中級車?高級車?超高級車すべての市場でブランドを持つことになった。また、BMWの國産3シリーズやアウディのA3なども熾烈な「コンパクト高級車」市場の競爭に油を注いでいる。
また、國內市場の主流である合資ブランドは豊富な製品ラインナップを投入して市場の主導権を握り、高品質な製品で消費者から好評を得ようとしている。リコール騒ぎのあったトヨタもスピード追求から品質重視の姿勢へと方向転換したようだ。第一汽車トヨタ広報部長の長馬春氏は『毎日経済新聞』のインタビューに答え、リコール事件で失った市場は製品とサービスの質を高めることで取り戻す自信があると述べている。