自動車市場は昨年、異常なほどの成長を見せていたが、北京のナンバープレート発行制限策により急ブレーキをかけざるを得なくなった。特に北京におけるナンバープレート発行制限の威力はすさまじく、販売店に多大な影響を及ぼしている。そこで、自動車メーカー、販売店を問わず、消費者の動向の変化を研究することは、今後自動車市場で生き殘るために不可欠である。
動向1-SUV車が自動車市場をリード
SUV市場はここ數年成長が著しい市場の一つである。中國自動車工業協會の朱一平會長補佐は取材に対し、「昨年、國內自動車市場の生産臺數と販売臺數はそれぞれ1800萬臺を越え、前年比30%増を達成した。その中で、SUVの貢獻度は極めて高く、SUVはいまや自動車市場をけん引する存在となった」と述べた。中國自動車工業協會がまとめた統計によると、2010年SUVの販売臺數は132.6萬臺、前年同期比101.27%で、乗用車の平均伸び率を68ポイント上回った。
「北京の自動車購入制限策が出されたことで、消費者は自動車購入の予算を大幅に引き上げている。貴重な北京ナンバーを無駄にしないためにも、自動車を初めて購入する消費者はSUVを代表とする中型車に目を向けるようになった。北京におけるこのような自動車消費行為は全國に波及するだろう。」北京亜運村自動車交易市場の遅亦楓総経理は取材に対しこのように述べた。