第二に、京滬高速鉄道は江蘇省內(nèi)に全駅の約3分の1にあたる8駅を設(shè)置する。安徽省には4駅が設(shè)置され、両省を合わせると全駅の半數(shù)を占めることになる。こうした駅の配置から、長(zhǎng)江デルタとの連攜が意図されていることは明らかだ。
現(xiàn)在、長(zhǎng)江デルタ地域は中國(guó)で最も経済発展の活力に富んだ地域であり、同高速鉄道の開(kāi)通は、同地域の市場(chǎng)開(kāi)拓、経済要素の流動(dòng)の加速、地域間の「経済的距離」の短縮などにとって、いずれも好材料だといえる。
第三に、京滬高速鉄道が山東省に6駅を設(shè)置することにも深い意味がある。北京交通大學(xué)の紀(jì)嘉倫教授によると、山東省はこれまで長(zhǎng)江デルタ地域と北京?天津?河北省一帯の二大経済圏に挾まれた「くぼ地」だったが、同高速鉄道の開(kāi)通により北京?上海という「竜の頭」に連なる「竜の體」になることが予想される。山東省が「くぼ地」から「高地」に変われば、物流、人の流れ、資金の流れの加速、川上エリアの産業(yè)移転の受け入れ、現(xiàn)地の観光産業(yè)の振興などいずれにとってもプラスになる。同高速鉄道の沿線経済にみられる「ダンベル式」の局面もまた、新たな動(dòng)きに伴って変わることが予想される。
京滬高速鉄道について、メディアは「風(fēng)のように早い」と形容する。沿線の24駅はいずれも高速鉄道時(shí)代の「通行証」を手に入れた。高速鉄道の車輪に乗って風(fēng)のように疾走する都市たちは、より大きなエネルギーとより十分な気力をもって、都市発展の「スピードと情熱」を體現(xiàn)することになるとみられる。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2011年6月21日