だが、徐旭會長はレアアース資源開発の急速な成長には注意が必要だと警告する。長い間、低価格で世界にレアアース市場90%の資源を供給してきたため、中國のレアアース資源の埋蔵量は急速に減少している。2006年、中國國土資源局が発表した全國鉱産資源埋蔵量によれば、2005年末の中國で確認されていたレアアース総量は8731萬トンだった。だが、今年、アメリカ地質調査所(USGS)の調査によれば、2010年の中國のレアアース埋蔵量はたったの5500萬トンだという。つまり、2005年から2010年の5年間で中國のレアアース埋蔵量は37%も減少したことになる。
また、レアアースの生産、消費、輸出も大幅に増加し、レアアースの総量も急速に消費されていくと同時に、軽稀土類と重稀土類の構造に矛盾が出始めており、構造性に留意した供給が資源の消費速度を加速している。