人民元とニュージーランド(NZ)ドルの直接取引が19日、実現した。人民元と直接取引できる西側通貨としては米ドル、日本円、豪ドルに続いて4番目。これで人民元の國際化がまた進展した。
條件が整えば事は自然に成就する。近年、両國の貿易は急増している。2008年に自由貿易協定(FTA)が発効して以降、両國の貿易は制度的保障の下、年平均18.6%のペースで急速に拡大してきた。NZの乳製品や肉類などの対中輸出は前年比500%以上の大幅な拡大、木材も同300%の増加を実現した。こうした旺盛な貿易需要を受け、両國の商業界では通貨の直接取引を実現し、為替コストとリスクを減らす必要に迫られていた。これが人民元の「海外進出」のための市場の基盤を固めることとなった。
千里の道も一歩から。NZドルは主要通貨ではなく、昨年の中國との貿易額も200億ドルを下回り、規模からすれば今回の直接取引は人民元の國際化にとって小さな一歩に過ぎないが、その歩みは大きな一歩ではないが、ゆっくりと著実に進んでいる。著実な一歩は人民元の國際化が進む中で経験を蓄積し、問題を見つけ、順を追って進めるのにプラスとなる。