現在の中國の経済発展狀況は、先進諸國と比べても、中國自身の「経済の協調的発展?住民の共同裕福」という中期発展目標及び「國の富強、民族の新興、國民の幸福」という長期発展目標のいずれとくらべても、なお大きな隔たりがある。しかし、これこそ中國の経済発展に大きな將來性があることを意味している。とりわけ9つの將來性の大きい分野が、中國の経済成長をけん引していくことができると見られる。
都市化のペースアップ
中國の都市化率は2013年53.7%に達しており、世界の平均水準に相當する。49.5%という中所得國の水準をやや上回っているが、先進國の平均水準と比べ約30ポイント離れている。80%前後という高所得國の都市化率を目標にすれば、現在のペースではそれに屆くまでなお20~25年かかる。
53.7%という中國の都市化率は都市部常住人口に基づいて算出されたもの。半年以上都市部に居住している出稼ぎ農民も含まれているが、彼らはまだ近代的都市生活に完全に融け込んでいるとは言えない。都市部の戸籍人口で計算すると、現在の中國の都市化率は僅か36%前後にとどまる。
世界銀行の最新研究によれば、予想できる將來において毎年中國のインフラ投資はGDPの13%を超えることになる。そのため、都市化は中國の將來の経済成長を押し上げる上で非常に重要な原動力となる。