中國人民銀行(中央銀行)は30日、預金保険制度(意見募集稿)を正式に発表した。保険加入銀行は保険基金管理機構に保険を納め、同機構は制度の規定に従って預金者に保険を支払う。保険金額の上限は50萬元に設定。同制度は銀行間預金は適用されない。専門家によると、保険制度が確立されることで、金融のセーフティネットワークが一段と高まり、銀行業の安定と預金者の保護に役立つという。
この時期に同制度が導入される背景には、「金融のシステミックリスクを引き下げるとともに、事前の準備によって、預金者保護を高める狙いがある」という(民生証券研究所?管氏)。また別の専門家は「中國は今後金利の自由化が一段と進み、民間金融機関より多く設立される。その結果、銀行間の競爭が激化し、個々の銀行で問題が生じる可能性も排除できない。もし保険制度がないと、預金者が大きな損害を蒙ることになる」との見方を示した(中央財経大學?郭氏)。