中國は世界最大の高速鉄道網(wǎng)を保有する。この鉄道網(wǎng)は、巨大な國家と共に成長している。政府はさらに野心あふれる拡張計畫を策定し、高速鉄道の海外輸出を目指している。
上海?南京の距離は約300キロで、高速鉄道に乗れば1時間余りで到著する。細長い白い矢のような列車は、時間通りに南京南駅に到著できる。全體的に見て、中國の高速鉄道は快適で、靜かなうえ現(xiàn)代的であるが、最も重要なのは高速であることだ。
ある乗客は、「以前は夜行列車を利用するしかなかったが、今はより距離の長い路線でも必要なくなった。朝出発すれば、午後には到著する」と語った。上海?北京の距離は1300キロだが、高速鉄道ならば5時間以內(nèi)で到著でき、移動時間が半分以下になった。
十數(shù)年前、中國は鉄道分野では開発途上國だった。當時の列車は遅延が多く、車內(nèi)も衛(wèi)生的とは言えなかった。21世紀に入ると、中國の各地で新設(shè)された、巨大な駅が見られるようになった。しかも高速鉄道は、中國人の日常生活を変えている。ある女性は駅で、「上海?昆山は現(xiàn)在、十數(shù)分で到著できるようになった。人々は今や、二つの異なる都市で仕事?生活できるが、これが最大の変化だ」と述べた。
中國は2007年に初めて高速列車を運行させた。中國の高速鉄道網(wǎng)は現(xiàn)在、世界一の規(guī)模となっており、建設(shè)は今後もまだまだ続きそうだ。中國は2020年までに、総延長1萬8000キロの高速鉄道を建設(shè)する。北京市のある専門家は、「高速鉄道の建設(shè)費は1キロ當たり2億元だ。中國は毎年2000キロ以上の建設(shè)を計畫しており、3000キロ建設(shè)できれば、2020年までに目標を達成できる。政府はこの目標実現(xiàn)に向け、毎年約6000億元を投資する」と紹介した。
高速列車は中國人という民族の自尊心を強めている。腕時計は「スイス製」、機械は「ドイツ製」、電子機器は「日本製」と言われるように、人々は今や高速鉄道と言うと自ずと「中國製」を想起する。
中國は現(xiàn)在、東南アジア、メキシコ、カリフォルニア州など、世界各地で高速鉄道建設(shè)の機會を模索している。シベリアを跨ぐ高速鉄道についても検討中だ。中國鉄道車両メーカー最大手の中國南車と中國北車も、間もなく合併を予定している。中國はこうして、世界市場の力強い競爭者になるだろう。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2014年12月23日