全國政治協商委員でマカオ工會(労働組合)聯合総會常務副會長の陳錦鳴氏は3日、中國網記者の取材を受け、マカオ経済の多元化発展のためには大陸部との連攜、とりわけ広東自由貿易區との協力が不可欠だと語った。
陳氏によると、マカオは面積が狹く、経済発展モデルもカジノ業に依存した単一的なもので、このような特定の産業だけが過度に大きな経済発展モデルは健全なものとは言えない。そのためマカオでは現在、経済の多元化促進が発展の任務の一つとなっている。
陳氏によると、広東自由貿易區の発足以來、広東?マカオの協力、とりわけ珠海橫琴新區との協力は著実に拡大し、深まってきた。珠海橫琴新區はマカオと川を隔てただけの位置にあり、両地が連攜し、長所で補い合えば、金融業や海洋経済、サービス業などでいずれも大きな共同発展の潛在力を発揮することができる?!弗蕙嗄隀M琴起業バレー」や「広東?マカオ協力中醫薬産業パーク」などの優れたプロジェクトは、多くのマカオ企業を橫琴の投資へと導き、數多くの成功事例を重ねてきた。
陳氏はさらに、昨年12月に國務院常務會議で審議?採択された新たな「中華人民共和國マカオ特別行政區行政區域図(草案)」で、マカオに新たに85平方キロメートルの海域が付け加えられたことにも觸れ、マカオの海洋観光業の発展を推進し、マカオ経済の適度な多元化を助け、マカオ地區の多元的な雇用を促進する大きなチャンスとなると語った。
優れた人才資源は、地域の持続可能発展を保証する重要なポイントとなる?!附逃聵Iの発展は、マカオ特區政府の重要な取り組みの一つとなる。どのような人才を育成するかという計畫も必要となる。マカオの多元化経済発展という計畫と連攜し、多元的な人才を育成しなければならない」。陳氏は、広東とマカオの協力のシンボルとも言えるマカオ大學橫琴キャンパスは、マカオ経済の多元化発展に適応した人才を育成する教育基地となると見ている。またマカオは、ポルトガル語系諸國との関係が深いという強みを持ち、ポルトガル語能力を持つ數多くの複合型人材を有している。そのため國家の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想の実施においても、マカオは國家とさらに連攜し、自らの役割を果たすことができる。
陳氏は取材の最後に、政治協商會議第12期全國委員會第4回會議に委員として參加するにあたって用意して來た提案についても語ってくれた。マカオ社會でも人口の高齢化が始まりつつあることを踏まえ、陳氏は、マカオの資金面での強みと珠海の良好な地理的條件を結合し、「智慧(スマート)養老産業」を形成することを提案している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年3月14日