「中國の株式市場について、當社はインターネット銘柄の最近の急速な株価上昇に対する警戒心を持っているが、新興市場のインターネット銘柄には依然として投資バリューがある」。投資會社のフランクリン?テンプルトン?インベストメンツは12月21日発表の『2017年投資展望リポート』で、アジアの小型株に引き続きポジティブな見方を示した。長期的にみると、関連銘柄が穏健な成長から恩恵を受ける可能性が高いとしている。
リポートは、2017年のグローバル株式市場に対する慎重かつ楽観的な見方を據え置いた。経済成長のペースは比較的低迷しているため、投資家が不透明な要因による影響を受けているが、企業収益の持続的な伸びや合併買収の加速といったエンジンが各國株式市場の好材料になると分析。また、グローバルな成長低迷が米國を除く先進國の財政刺激策の拡大につながると同時に、新興國が比較的長期にわたって経済調整と構造改革を進める見込みで、潛在成長力とインフラ支出の増加が工業株を中心に恩恵をもたらすとみている。
産業別では、消費とITの関連銘柄が現在の環境で特に魅力があると評価した。新興國の富の増加で消費レベルがますます上がり、消費産業の一部銘柄が地域內の経済拡張と支出増加の恩恵を受ける見込みで、効率的な投資対象になると分析。ITの競爭力が絶え間なく強化され、新興市場ではますます欠かせない分野となっており、生物科學技術と製薬産業のファンダメンタルズもかなり強いとしている。