シティグループの中國部門シニアアナリストである劉利剛氏は「経済參考報」の取材に対し、債券市場リスクは無視できないリスクの1つになっていると述べる。「この數(shù)年、國內(nèi)経済は総じて収益率を下げている。そのため企業(yè)などはより高い収益率を求めるようになった。特に債券市場が、銀行の理財やファンドの投資先として注目された。そのため債券市場の規(guī)模はますます膨らみ、右肩上がりになった。同時に、いまだに多くの組織がレバレッジの手法で高い見返りを求めてきた。しかしレバレッジのハードルが上がれば市場流動性リスクも加速してしまう」。
債券市場はこのひと月で、2度の大幅調(diào)整に見舞われた。これは中央銀行が積極的に流動性の調(diào)整を図り、市場債務(wù)調(diào)整を行った結(jié)果である。今年9月、中央銀行は7カ月ぶり
に14日期限と28日期限のリバースレポを行うと同時に、1年期限など長期限のMLFを投入した。「債券市場は価格に敏感だ。中央銀行が28日期限のリバースレポを投入したことで、金融コスト上昇をコントロールするシグナルを示した。これまで銀行間取引金利は低水準で安定しており、翌日物資金のレバレッジで安定的利益を得ていた。そこには大きなリスクはない。しかし金利が上昇すれば、全ての市場予測が一気に変わってしまう。多くの組織が債務(wù)調(diào)整を迫られる」。國內(nèi)銀行の金融市場部の関係者は取材に対し、そう明かす。
業(yè)界筋によると、このひと月の市場調(diào)整を経て、レバレッジ債務(wù)はかなり調(diào)整されたという。しかし來年も中央銀行は市場リスク要素を重視し、通貨供給のバルブを調(diào)整していくだろう。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2016年12月26日