1月に開かれるダボス會議を前に、中國が世界経済ガバナンスにどれだけの「処方箋」を出せるか、世界中が待ちわびている。中國経済が世界の成長安定化、世界の構造改革推進、世界の経済貿易ガバナンスの改善などに発揮する知恵と期待について世界はどのように見ているのだろうか?
2016年初めの「中國経済衰退論」の臺頭とは異なり、2017年は中國経済に対する高評価や信頼感が世界で広がっている。シティバンクは1月3日に発表した2017年投資戦略リポートで、「中國政府は一連の改革措置を推進しており、2017年の中國経済は安定成長の見通し」と指摘した。
このような聲は、先ごろの中央経済活動會議期間中にも上がっていた。「供給側の構造改革を推進したことで、中國経済は2016年に確かな一歩を踏み出した。経済指標は予定通りに成長し、2017年の活動は長期的発展に重きを置いている」。キューバ國営通信社のプレンサ?ラティーナによると、一部では批判の聲もあるが、多くの國際的アナリストは「2016年は世界経済の不透明感が強まり、金融市場のボラティリティが高まるなか、中國経済は下押し圧力に曬されたが、市場の安定剤としての役割を大いに発揮した」との見方を示した。
「中國が我々を揺り動かすのは例年のことだ」。スペインのヘラルド紙は、「中國は依然として成長を維持しており、経済発展モデルは輸出主導型からサービスと國內消費主導型への転換を実現する見通しだ。また、世界での中國の重要性も増している」とし、2017年は「少し忙しい1年」になると予想した。