経営者は、インターネットとはECだけではないのかと、ようやく気づき始めた。
セラミック製品を手がける歐神諾は、「セラミック+インターネット」というクラウドモデルを形成した。クラウドサービス「阿里雲(Aliyun)」を利用し、整ったクラウドコマースシステムを構築したのだ。クラウドインタラクションデザインを例とすると、一般の消費者はサイトにアクセスするだけで、手軽にわが家をデザインできる。
歐神諾と同じく、珠江鋼琴も変化した。同社は2016年に正式に雲徙科技と事業提攜し、自社のインターネットデジタルサービスプラットフォーム「91琴趣網」を開設した。ピアノメーカーとユーザー間のマーケティング、教育、付加価値サービスなどのルートを切り開いた。
琴趣網の呉志輝総経理は「ピアノは中國で年間100億元弱の市場規模を持ち、ほぼ飽和化している。うち當社が36%を占める。しかしアフターサービスはまだ600億元以上の潛在力を秘めている。當サイトはこのドアを開く鍵かもしれない」と述べた。同社の株価は同サイトの公開後、約11元から一時20元近くまで高騰した。
さらにインターネット技術は、工業製造の生産過程に深く影響を及ぼしている。
蘇州市の協キン光伏はビッグデータ分析により、生産に影響を及ぼす數千の要素の中から、良品率に影響を及ぼす重要な60の要素を特定し、さらにそのリアルタイム監視により良品率を高めた。同社はすでに、コストを1億元以上削減している。
クラウドコンピューティングとビッグデータ、4?6兆元の付加価値額を創造