アメリカの著名エコノミストでノーベル経済學賞受賞者であるマイケル?スペンス氏が、本誌の取材で「中國による“一帯一路”構想やAIIB(アジアインフラ投資銀行)の動きは世界経済の成長に有効だ」と述べた。
スペンス氏は、「“一帯一路”構想とAIIBの設立が、中央アジアや東歐、東アフリカ諸國の経済発展を改善させた。もちろんアジア経済にとってはさらに有益なものだ。中國の対外需要は、初期段階の発展途上國に重要な経済成長の機會を提供している。中國の発展途上國に対する投資は、當地の経済発展をより促進させるだろう。もし、間もなく発足するアメリカ新政権が本當にTPP(環太平洋戦略的経済連攜協定)から退出すれば、RCEP(東アジア地域包括的経済連攜)がそのすき間を埋めることになる」と述べる。
中國の経済改革は正しい方向で進んでいる
中國経済に関し、スペンス氏は好意的な印象を持つ。「中國はイノベーション、協調、グリーン、開放、シェアを発展理念として提出している。これは経済成長モデルの変化として正しい方向性だ。現在、多くの分野で進展が見られる。これらの目標を全面的に実現させるため、中國は管理を強化することができるし、そうすべきだ。中國はグリーン経済の面で前進した。しかし環境分野で人々が受け入れられる水準に達するまでには、まだ長い道のりを必要とするだろう」。
同氏はまた、中國は経済の構造改革で長足の進歩を遂げたと考える。「現在、消費が伸びている。多くの分野の民間企業がイノベーションを発揮している。中國経済の構造改革は正しい方向で邁進している。しかし問題も存在する。人民元取引において新しい価値バランスを求める必要がある。中國の金融分野は実質的改革が必要だ。さもなければ中國経済の成長レベルと質にとってマイナスになるだろう。今後5年以內にやるべき重要な改革だ」。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年1月18日