中國環境保護部は20日の定例記者會見で、廃プラスチック、未分解の紙など24種のゴミ輸入禁止に関する情報を確認した。中國は先ほどこの禁止令について、世界貿易機関(WTO)に照會を済ませていた。禁止令は年末に正式に発効となる。
外國からのゴミ輸入は、中國で數十年の歴史がある。古くなった服や電子ゴミが氾濫し、周辺環境と人體の健康に大きな危害をもたらしている。
中國がゴミ輸入の危害を認識し、輸入許可から監督管理の強化、さらに今日の禁止に至ったことは、必然的な流れと言える。改革開放初期、國內の各種資源と原材料が不足し、ゴミ輸入はある程度前向きな力を発揮したことがある。
しかし國內の経済?社會の発展に伴い、ゴミ輸入は許しがたい問題になった。まず経済発展に伴い、原材料供給の矛盾が根本的に解消され、一部の生産能力には過剰の問題が生じた。ゴミ輸入には、ほとんど需要が殘されていない。次に、輸入したゴミをリサイクルする過程において、時代遅れの技術や監督管理の不足といった問題により、二次汚染が極めて生じやすい。それから、一部の未許可のゴミが國內に輸入され、いかなる処理もされないうちに埋められ、堆積され、深刻な環境破壊が生じている。さらに、中國人の環境保護意識の高まり、単なるGDP重視から「金山と銀山は欲しいが、緑の水と青い山も必要」という経済発展理念の変化に伴い、ゴミ輸入は人々の目の敵になった。
中國は近年、ゴミの違法輸入を取り締まっており、東部沿岸部、さらには西部地區でも見つかっている。例えば2010年6月には、重慶市で初のゴミ密輸事件が発覚し、コンテナ11トンの海外電子ゴミを押収した。これはゴミ輸入が東部から西部に移転していることを示した。國內の一部の地方は輸入されたゴミが集まる場所になっており、土壌と生活環境に深刻な影響を及ぼしている。現在の経済?社會を背景とし、ゴミ輸入がもたらす悪影響は、その利用可能な「殘された価値」を遙かに上回っている。
さらにゴミ輸入には、経済発展地域から発展途上地域に移るという法則がある。中國は今日も世界最大の固形廃棄物輸入國であり、年間輸入量は世界の年産の56%を占めている。英國は2013年、毎年約1200萬トンの「グリーンなゴミ」を中國、アフリカ、インド、インドネシアなどの発展途上國に送ると認めた。先進國の「グリーン」はある意味、発展途上國の「ブラック」によって得られている。
中國は世界のゴミ埋め立て場になったが、これは國內経済発展の現在の水準とミスマッチであり、小康生活の基準には程遠い。今年4月には、固形廃棄物輸入管理制度の改革実施案が可決され、國家生態環境の安全と國民の健康の保障を軸とし、固形廃棄物の輸入管理制度が改善された。これはゴミ輸入禁止令の序幕となった。中國はグリーンな発展の道を歩むため、ゴミ輸入に「ノー」と言わなければならない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月22日