中國問題に詳しいスペインの専門家、フリオ?リオス氏は、「十九大」が近年の中國共産黨にとって最も重要な政治イベントと位置付けられる理由について、「足元の中國が現代化プロセスにとってカギとなる段階にあるからだ」と指摘する。
■十九大、世界情勢に影響
世界は今、「平和の赤字、発展の赤字、グローバルガバナンスの赤字」という3つの赤字を抱えており、全人類にとって深刻な問題となっている。特に、ポピュリズムと反グローバル化の動きが広がっており、一部の國の政策に大きな影響を與えている。世界的に不確実性が高まるとともに、新たなリスクも生まれている。
こうしたなか、國際的な論調をみると、「十九大」は世界の政治、経済、安全保障に重大な影響を及ぼすとの見方が広がってきている。國際社會は、中國が世界のために継続的にプラスのエネルギーを貢獻し、世界をより素晴らしい未來に向かわせてくれることを期待しているのだ。
エジプト紙アル?ワフドの編集長、アデル?サブリ(Adel Sabry)氏は、「中國には今後とも、中東?アフリカ諸國との政治的な結びつきを一段と強める外交政策をとってほしい」と希望する。
イスラエルの中國メディアセンターの創業者で主任を務めるアレキサンダー?ペブツナー(Alexander B.Pevzner)氏は、「イスラエルを含む世界中の國が中國経済の一段の発展を望んでいる」とした上で、中國の安定と繁栄は全世界に恩恵をもたらすとの見方を示した。