中國の習近平國家主席は10日、第25回アジア太平洋経済協力會議(APEC)?CEOサミットで、「世界経済のモデル転換のチャンスを捉え、アジア太平洋地域の更なる発展を追求する」と題した基調演説を行った。中國首脳が世界経済の発展にむけて正しい方向性を示したことに、アジア太平洋経済界のエリートは敬服した。中國が最前線に立ち、勇気を持って大國としての責任を負う姿勢を強く印象づけた。
中國の責任感は、世界情勢に対する正確な判斷と、アジア太平洋地域と世界経済が直面する試練についての認識を基礎とする。
世界経済はいま、より深いレベルで変化が起きようとしている。成長の原動力、経済発展モデル、グローバル経済ガバナンス體系が大きく変わろうとしているが、どのように対処すべきなのか?中國が出した回答は次の通りだ。◇開放型経済の建設を堅持し、ウィンウインの実現に注力する。◇革新的成長を追求し、発展の新たな原動力を掘り起こす。◇相互連結を強化し、連動的発展を実現する。◇経済発展の包摂性を強め、発展の成果を人々が共有できるようにする――。習近平主席が提起したこの4つの提案は、アジア太平洋の更なる発展実現に向け未來の行動指針を示すとともに、時代とともに発展する中國のアイデアを提供した。
中國の責任感は、揺るぎなくグローバル化を推進することに具現する。
習近平主席は、「我々は多極的貿易體制を支持し、開放的な地域主義を堅持する。発展途上にあるメンバーがより多くの國際貿易と投資から恩恵を受けられるように支援する」と明らかにした。習近平主席の演説は、アジア太平洋地域一體化の先行きに不安を感じる人々を安心させた。
2016年のペルーAPEC首脳會議から、年初のダボス世界経済フォーラム年次総會まで、中國は毎回會議の度にグローバル化を支持する考えを表明。貿易?投資の自由化と利便性向上に向けた合意形成を進め、多國間貿易體制構築への信念を示した。