モバイル?ワールド?コングレス2018(MWC)が2月26日、スペインのバルセロナで開かれた。同展示會ではクアルコム、華為(ファーウェイ)、中興(ZTE)、エリクソン、ノキアなどの有名通信會社が多くの5G技術や、モバイル通信、モノのインターネット、クルマのインターネットなどの5Gの応用を紹介。業界內では5G技術と応用の集中展示は5Gの発展が成熟期に入ったことを意味し、2020年に予定通り世界の多くの地域で商用化されると見られている。5Gが商用化されれば、世界の通信業と科學技術業は新たな発展を迎え、経済効果は10兆ドルを超える見通し。
國際標準化機構は、2018年6月に最初のバージョンの5G國際標準を正式発表する予定だという。
中國情報通信研究院の王志勤副院長は、「多くの國と地域が5G商用化に高い関心を寄せ、米國、EU、韓國、日本、中國は2019年下半期に5Gネットワークの商用化の準備を行い、2020年に正式に運営を開始することを計畫している。5G國際標準の発表に伴い、世界の5G産業の競爭は激化するだろう」と述べた。
経済効果は10兆ドル以上
クアルコムは5G産業報告の中で、2035年までに5Gが世界にもたらす経済効果は12兆3000億ドル、世界の5Gバリューチェーンによる経済効果は3兆5000億ドルになり、2200萬の雇用を創出すると予想した。5Gバリューチェーンによる経済効果は年間2000億ドルで、世界のGDPの持続的成長を支えるとみられる。2020~35年の5Gの世界GDP成長率への寄與度は、インドと同等規模の経済圏に相當する。
また業界內では、5G商用化後にクルマのインターネット、モノのインターネット、ドローン、クラウドコンピューティングなどの応用も発展するとみられている。5Gは世界の通信産業の新たな発展チャンスになるだけでなく、新興のIT臺頭のチャンスにもなる。
中國情報通信研究院が発表した『5G安全需要?枠組み白書』は、2030年に5Gネットワークが中國にもたらす経済効果は16兆9000億元、経済付加価値は6兆5000億元になり、1950の雇用を創出すると予想した。うち、直接的貢獻では5Gによる経済効果が6兆5000億元、経済付加価値が2兆9000億元、雇用創出が800萬。間接的貢獻では経済効果10兆6000億元、経済付加価値3兆6000億元、雇用創出1150萬になる予想。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月28日