中國の今年の政府活動報告は、「全面的な開放の新たな枠組み形成を推し進める」と提起した。開放の範囲とレベルを一段と拡げ、開放の構造配置と仕組みを整え、より高度な開放で質の高い発展を推し進める考えだ。

　政府活動報告が「『一帯一路』國際協力を推進する」と提起したことを受け、全人代の各代表委員は「『一帯一路』建設は中國の製造業とサービス業の海外進出を促し、経済協力の新たな余地を拡大した」との見方を示した。

　2017年の中國の「一帯一路」関連諸國を対象とした輸出入総額は1兆1000億米ドルで、伸び率は14.8％と中國貿易総額の伸びを3.4ポイント上回った。江西省商務庁の庁長を務める王水平?全人代代表は、「『一帯一路』構想は開放型経済に発展の新たな原動力を注入した。『一帯一路』國際協力を推進するには、國際的な大型チャネルの建設推進、沿線諸國での通関手続きの効率向上、鉄道?道路?港灣などインフラの相互接続促進、貿易の利便性向上などが必要となる」との見方を示した。

　中能國電集団董事局主席の王一莉?委員は、「インフラ建設計畫や品質技術體系、人員などの面で関連諸國との連攜を強化し、情報流通、優位性の相互補完に向けた企業の資源共有プラットフォームを建設すべき」と提起した。