中國社會科學院は先ごろ、中國のエネルギー需給見通しをまとめた『中國エネルギー展望2018-2050』を発表した。その中で、中國のエネルギー需要は2020年までに標準炭換算で44.7億トンに、2030年までに41.8億トンに減少すると予測。さらに2050年までに38.7億トンに減少し、概ね安定化するとの見通しを示した。
また、中國の「減煤増気」(石炭利用を減らし天然ガス利用を促す)政策の推進により、天然ガスはこの數年で國內での需要の伸びが最も著しいエネルギー源になったと指摘。中國の天然ガス需要は2050年までに8000億立方メートルを上回り、一次エネルギー消費に占める割合は25%超になると予測した。
この需要予測に基づき、今後30年、中國のエネルギー輸入も石油主體から徐々に天然ガス主體に移行し、2050年までに中國の輸入天然ガスは6300億立方メートルに増加し、輸入依存度は78.5%に上昇するとの見通しを示した。
中國社會科學院數量経済?技術経済研究所エネルギー研究室の劉強主任は、10月末に開かれたエネルギー業界リーダーが集まって意見交換を行う「シンガポール國際エネルギー週間」で取材を受け、次のように述べた。