フランス通信は25日、世界高級品大手のルイ?ヴィトングループが米ジュエリーブランドのティファニーとの最終合意に達したと伝えた。ルイ?ヴィトンは162億ドルでティファニーを買収し、同グループ史上最大の買収取引となる。
1カ月以上前、業界內でルイ?ヴィトンがティファニーを買収するという情報が伝わり、先月末にティファニーは公式サイトで買収オファーを発表した。ティファニーの株価は高騰し、ブランド価値は一気に157億ドルまで上がった。フランス通信によると、取引は2020年中頃までに完了する予定。
今回のルイ?ヴィトンによるティファニー買収額は162億ドルで、2017年のディオール買収額70億ドルの記録を打ち破った。近年、ティファニーは業績が振るわず、今年上半期の世界売上高は21億ドル、純利益はわずか2億6000萬ドルで、前年比9%減少した。ルイ?ヴィトンの上半期の営業収入は250億ドル、純利益は32億7000萬ドルだった。
フランスの「FashionNetwork」は、182年の歴史を持つ米國の老舗ジュエリーブランドのティファニーが世界の高級品リーダーであるルイ?ヴィトングループに加わり、その目的はルイ?ヴィトンのジュエリー分野での地位を打ち固め、フランスの高級品大手の米國での存在感を高めることだと分析。ルイ?ヴィトンのティファニー買収は、傘下の腕時計とジュエリー部門の構造を変えることになる。同グループは75ブランドを持ち、世界に300店以上を展開するが、ケリング?グループやリシュモン?グループと競爭できる重量級のジュエリー類高級ブランドが必要である。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月26日