感染癥の影響を受け、國際市場ではリスク回避傾向が強まり、ドル高が進行している。米ドルは今年以降、ユーロ及び円に対して3%以上のドル高となっている。ドルインデックスは100の大臺が視野に入ってきた。ウォン、シンガポールドル、バーツなどのアジアの通貨のレートも3%以上低下している。これについて中央銀行(中國人民銀行)の劉國強副総裁は、感染癥の経済への影響は短期的な衝撃であり、外國為替市場は將來的に自己修復できると指摘し、次のように述べた。
人民元は今年に入り、ドルに対して0.7%の元安となっている。CFETS人民元指數は1.9%高。全體的に見ると、人民元レートは1ドル=7元前後で雙方向に変動している。外國為替市場は安定的で、レートの見通しが安定している。
中國は市場供給を基礎とし、通貨バスケットを參考に調節を行う、管理された変動為替制度を採用している。市場はレート形成の中で決定的な力を発揮する。人民元は近年上下し、雙方向に変動しているが、これは市場の力によるものだ。
市場では現在、感染癥の経済への影響は短期的な衝撃であり、外國為替市場はその後自己修復できると判斷されている。長期的に見ると、為替レートの動向はファンダメンタルズによって左右される。中國経済の長期的な好転というファンダメンタルズに変化はなく、外貨準備高も十分だ。自國通貨及び外國通貨の金利差は依然として合理的な範囲內だ。これらは人民元レートに根本的な支えを提供した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年2月24日