世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日、「新型コロナウイルスのパンデミックを収束させる唯一の選択肢はグローバルな協(xié)力であり、競爭や対立ではない」と述べた。
テドロス事務局長は同日の記者會見で、「新型コロナの影響が最も深刻な歐米をはじめとする世界の多くの地域で、新規(guī)感染者數(shù)はやや減少しているが、世界全體の新規(guī)感染者數(shù)は依然として『受け入れがたい』高水準で推移している」と述べた。 世界全體では先週、新たに540萬人以上の新規(guī)感染者が確認され、新たな死亡者數(shù)は約9萬人に上るという。
事務局長によると、新型コロナのワクチンが充分に行き渡っている國では、ワクチンが重癥者數(shù)や死亡者數(shù)の減少に役立っているほか、初期の研究結(jié)果によると、ワクチンはウイルスの拡散抑制にもつながる可能性があると考えられている。 しかし、ワクチン供給には國によって大きな格差があり、依然としてパンデミックを収束させるための最大のリスクの1つとなっている。
WHOのデータによると、世界の人口の53%を占める高所得國?高中所得國に世界のワクチン全體の83%が供給されている一方で、世界の人口の47%を占める低所得國?低中所得國には17%しか供給されていない。
テドロス事務局長は、「新型コロナウイルスのパンデミックを収束させる唯一の選択肢はグローバルな協(xié)力であり、競爭や対立ではない」と指摘。「資源や地政學的な優(yōu)位性をめぐって爭えば、ウイルス側(cè)に有利になるだけだ」とし、世界各國に新型コロナウイルスを「共通の敵」とみなすよう呼びかけた。
新型コロナワクチンが世界中で公平に確保できるように、WHOは新型コロナワクチンを共同購入する國際的な仕組み「COVAXファシリティ」を立ち上げ、実施を推し進めているが、このプログラムはワクチン不足に直面している。
WHOの醫(yī)薬品?衛(wèi)生品擔當事務局長助理のマリアンジェラ?シマン氏は記者會見で、「新型コロナワクチンメーカーの多くは公平なワクチン供給について見て見ぬふりをし、利益重視の方向に向かっている」と述べ、各國のワクチン格差をさらに拡大する可能性があると指摘した。
WHOで上級顧問を務めるブルース?アイルワード氏は記者會見で、「中國はCOVAXファシリティへの実質(zhì)的な支援を検討している」と説明し、「中國は中國の人々にワクチンを供給すると同時に、COVAXへのワクチン供給にも懸命に取り組んでいる」と述べた。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2021年5月16日