統計によると、中國の洋上風力発電の導入量は世界一の規模を誇る。海風を利用した発電は、東部沿海地區のグリーン成長や低炭素化を進める「青き力」となりつつある。
今月8日は國連が定めた「世界海洋デー」だった。中國自然資源部はその前日に昨年の「中國海洋経済統計公報」の最新統計を発表した。それによると、中國の海洋クリーンエネルギー開発は急速に拡大しており、全國の洋上風力発電の新規導入量は1690萬キロワットと前年比で4.5倍増加し、累積導入量は世界一となった。
中國の洋上風力発電の新規導入量は、長年にわたって世界一を維持してきた。國際エネルギー機関(IEA)の予測によると、2040年の中國の同設備容量は歐州連合(EU)全體の設備容量に匹敵し、CO2排出削減能力はさらに高まるという。
風力発電は、今日最も急成長を遂げているグリーンエネルギーの一つ。中でも洋上風力発電は、陸上風力発電と異なり、土地の占有や騒音公害などの要因による制約が少ない。資源の恵みという點で見ると、中國の経済的重心は東南沿海部にあり、従來型エネルギーは主に西北の內陸部に分布している。洋上風力発電は、このエネルギー供給と経済的重心の不足の補填につながる。
これを大きく支えているのは、ハイエンド海洋設備の研究開発?製造能力の急速な向上だ。2021年には、中國が自主開発?製造した臺風に強い浮體式洋上風力発電機が広東省に設置され、系統連系の後に発電を開始した。國內初となる「洋上風力+電力貯蔵」型発電所の建設は、さまざまな技術面で世界をリードしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年6月12日