大手マーケティング調査會社のニールセンIQ(NIQ)は15日、「2023年第3四半期中國日用消費財(FMCG)市場全景季刊」を発表し、今年1~9月の中國の日用消費財電子商取引(EC)の成長を牽引したのは興趣電商(インタレストEC)だったと明らかにした。
インタレストECとは、ショート動畫アプリTikTokの中國國內版「抖音(ドゥイン)」が運営するEC事業「抖音電商」が打ち出したコンセプトで、「ユーザーの趣味嗜好を分析して潛在的な購買意欲を満たし、生活の質を向上させるEC」を指す。その核心は、ユーザー自身が気付かなかった潛在需要を供給側から働きかけることで気付かせるというもの。
ニールセンIQによると、今年1~9月の中國の日用消費財のオムニチャネルは前年同期比0.4%増と安定成長を維持した。內訳は、オンラインチャネルが9%増、オフラインチャネルが3.2%減だった。インタレストECチャネルの全體に占める割合は、前年同期の6.2%から10%に上昇し、中國人消費者の日用品の購入先として徐々に浸透しつつあることが分かる。今年1~9月のインタレストECの売上高ランキングでは、パーソナルケア用品が第1位で全體の70.8%を占めた。次にホームケア用品、主食?調味料、菓子などの間食、乳製品が続いた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年12月24日