中國の自動車産業チェーン企業が歐州で工場建設を始めた。東風汽車集団の関係者はこのほど「上海証券報」に対して、イタリア政府と工場投資?建設について接觸を始めたと述べた。BYD、上汽集団、寧徳時代、利元亨、恩捷股份などの自動車産業チェーン企業の擔當者も、自社が歐州での工場建設及び関連事業を積極的に推進中であるとした。業界內の専門家は、生産能力の海外進出が徐々に規模化するに伴い、中國の自動車産業チェーンはよりスムーズに歐州でウィンウィンの局面を形成し、より大きな市場空間を切り開く見込みと述べた。
中國EV企業の生産能力が海外進出
イタリアの消息筋はこのほど、「イタリア政府と中國東風汽車集団による、イタリアでの工場建設に関する交渉はすでに実質的な段階に入っている。イタリア政府は東風汽車集団の投資にマイノリティ出資する可能性がある。またイタリアの部品メーカーも投資に加わる可能性がある」と述べた。東風汽車の関係者は本件について、「東風側はイタリア側と工場投資?建設について接觸しているが、引き続き意思疎通が必要だ」と答えた。
業界関係者は、東風がイタリアでの工場建設を検討している件が注目を浴びているのは、新エネ車を始めとする中國自動車製品が歐州市場を席巻しているためだ。安凱客車ユーラシアエリア責任者の王蓮氏は、「30分長く待ってでもこのバスに乗ろうとする観光客が多い。チャイナレッドの安凱客車純電動二階建て観光バスはパリ五輪で、観光客に新しいグリーン観光體験を提供した」と述べた。このバスは凱旋門、ルーブル宮殿、ノートルダム大聖堂などのパリを象徴するスポットを経由し、セーヌ川周辺の観光で最も選ばれる移動手段になっている。
乗用車について、BYDは歐州20カ國で多くのモデルの新エネ車を発売し、260店以上を開店している。BYDは年初に獨自動車ディーラーのSternautoと事業提攜し、ベルリン初の販売店を開いた。SternautoのBYDブランド責任者であるハイン氏は、「以前ならばドイツの消費者はBYDをあまり知らなかったが、同ブランドの知名度は現在上がり続けている」と述べた。「世界初のEVロードスター」と位置づけられる上汽集団のEV「MG 4EV」は、英國、フランス、ドイツで年間自動車大賞に選ばれた。