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360v360.cn |26. 09. 2024

海外紙幣にハイブリッド米

タグ: 米
人民中國  |  2024-09-26

王朝陽=文

マダガスカルで額面が最も大きい2萬アリアリ札には、中國のハイブリッド米が描かれている。豊作の喜びと希望を伝えるふっくらとした稲穂の図柄が人目を引く。中國のハイブリッド米がなぜ東アフリカの國の紙幣の図柄として採用されたのか。その話は2007年にさかのぼる。 

米の輸入から自給自足へ 

農(nóng)業(yè)を経済の中心とするマダガスカルは2000年以上の稲作の歴史があり、米は重要な食用作物だ。しかし良質(zhì)な稲の種子と熟練した栽培技術(shù)の不足により、もっぱら自然條件任せの稲作をしているため収穫が不安定で、人口の10分の1近くが飢餓に直面し、政府は毎年大量の米を輸入しなければならない。食糧の自給自足と生産?収入の増加を?qū)g現(xiàn)することは、マダガスカル政府と農(nóng)民の長年の願いだ。 

マダガスカルにおける中國のハイブリッド米生産支援プロジェクトは07年から正式にスタートし、現(xiàn)地の農(nóng)業(yè)生産に大きな変化をもたらした。中國の専門家が次々と現(xiàn)地に來て、科學(xué)研究、デモンストレーション、普及などの業(yè)務(wù)を展開している。湖南省出身の胡月舫さん(66)もその一人だ。08年末にマダガスカルを訪れた胡さんは、ここの自然環(huán)境が中國と大きく異なり、自國の研究経験をそのまま応用できないとすぐ気付いた。適応性が最も優(yōu)れたハイブリッド米の品種を見つけるため、胡さんは技術(shù)チームを率いて島のほぼ全ての水稲栽培地域を回った。彼らは2年かけて、現(xiàn)地の高、中、低標(biāo)高地域に適応できる3種のハイブリッド米の育成に成功した。新品種の1?當(dāng)たりの生産量は現(xiàn)地の通常品種の3~4倍に達(dá)する。 

良質(zhì)な種子を有しただけでは、食糧の自給自足の実現(xiàn)にはまだ程遠(yuǎn)い。「マダガスカルの農(nóng)民は集約農(nóng)業(yè)に慣れて いませんでした。彼らはいつ種をまき、いつ刈り取るかぐらいの簡単な農(nóng)業(yè)技術(shù)しか知らず、どのように水分と肥料を保持し、どのように種子を処理するかについて、全く分からないのです」と胡さんは振り返った。マダガスカルに根を下ろした十?dāng)?shù)年間、胡さんと彼のチームは地元の農(nóng)業(yè)技術(shù)者と水稲栽培農(nóng)家を數(shù)百人育成した。「県から村、村から栽培の現(xiàn)場まで足を運び、講義を行いました。地元の農(nóng)家にハイブリッド米の栽培技術(shù)を教えるだけでなく、彼らが生活を豊かにする道を見つけるよう助けなければなりません」と胡さんは話す。「家具がほとんどないわらぶき小屋に暮らしていた貧しい教え子は、ハイブリッド米を栽培することで、小屋は小さなビルになり、ハンドトラクターや家具、家電を買いました」と胡さんは教え子の生活の変化を例に挙げた。 

中國の技術(shù)専門家と地元の農(nóng)家が共に取り組んだ結(jié)果、現(xiàn)在、マダガスカルのハイブリッド米の合計栽培面積は7萬5000?以上に達(dá)し、1?當(dāng)たりの平均生産量は7??で、最大生産量は1?當(dāng)たり11?87?に達(dá)し、アフリカでハイブリッド米の栽培面積が最も大きく、生産量が最も高い國となっている。今後3~5年以內(nèi)に、マダガスカルはハイブリッド米栽培を全國的に普及するつもりだ。現(xiàn)在、マダガスカルでは年間約70萬?の米が不足しており、1?當(dāng)たり7??の平均生産量で計算すると、マダガスカルでさらに約10萬?のハイブリッド米を栽培すれば、地元の悲願である食糧の自給自足が実現(xiàn)できる。 

飢餓のない世界へ 

マダガスカルにおけるハイブリッド米技術(shù)の普及は、中國が飢餓をゼロにし、貧困をなくそうという持続可能な開発目標(biāo)(SDGs)の実現(xiàn)に向けて積極的に力を貢獻(xiàn)している縮図である。 

中國の科學(xué)者?袁隆平氏は1970年代にハイブリッド米の技術(shù)開発に成功した。中國が世界の9%に満たない耕地で世界の約5分の1の人口を養(yǎng)い、世界1位の食糧生産國と3位の食糧輸出國となった裏には、ハイブリッド米技術(shù)がある。中國は79年に初めてハイブリッド米の種子を海外に提供し、世界にハイブリッド米技術(shù)を普及した。國連食糧農(nóng)業(yè)機関(FAO)は92年にハイブリッド米技術(shù)を発展途上國の食糧不足問題を解決する戦略的措置の一つに組み込んだ。現(xiàn)在、中國のハイブリッド米はすでにアジア、アフリカ、アメリカ大陸に渡り、數(shù)十の國と地域で栽培されており、年間栽培面積は800萬?近くに達(dá)し、世界の水稲生産量を大幅に向上させ、世界の食糧の安全を保障し、持続可能な農(nóng)業(yè)発展を促進(jìn)するために重要な役割を果たしている。 

世界の飢餓問題は依然として厳しい。「世界の食糧安全保障と栄養(yǎng)の現(xiàn)狀」2024年版報告書によると、世界の飢餓レベルは3年連続で高止まりしており、大きな改善はない。昨年には約23億3000萬人が中程度または重度の食料不安に直面し、このうち8億6400萬人以上が丸一日以上食べる物がないような深刻な食料不安を経験した。 

世界の飢餓問題は、感染癥の突発的な発生、極端な気候変動、頻発する地域衝突、世界経済発展の鈍化など、複雑な要素が入り混じっている。そのため、優(yōu)良品種と栽培技術(shù)の普及を絶えず行い、食料の生産、加工、流通、備蓄の応急能力を高めるほか、各國が協(xié)力?ウインウインの理念を堅持し、手を攜えて共に努力する必要がある。飢餓問題を引き起こす原因はさまざまだが、飢餓から抜け出せる「唯一の道」は協(xié)力強化にほかならない。 

「人民中國インターネット版」2024年9月26日