中國地震局地震研究所の譚凱博士によれば、青蔵(チベット)高原はインド亜大陸プレートからの圧力を受け、年間7~30ミリの速度で北東方向に移動している。
同研究所GPS研究室は1991年以降、世界測位システム(GPS)を利用して中國大陸部の地殻運動に対する長期的なモニタリングを行い、これまで最も詳細な近く運動モデル畫像を作成。特に、「世界の第3極」である青蔵高原の地殻運動モデルの作図では、世界をリードするレベルだ。
譚博士によれば、最新の研究で、青蔵高原南部の拉薩(ラサ)地塊は、年間30ミリの速度で北東38度の方向に移動している。中部の崑崙地塊は、年間21ミリの速度で北東61度の方向に移動。さらに北の祁連山地塊は、年間7~14ミリの速度で北東80度の方向に動いている。つまり、青蔵高原全體が、毎年7~30ミリの速度で北と東に向かって移動していることになる。
譚博士は「こうした移動は変化量こそ少なく、ミリ単位であり、中國のプレートに大きな変化をもたらすことはないが、數(shù)百年萬年単位の地質(zhì)年代で考えると、相當(dāng)な運動量になる」と述べる。
「人民網(wǎng)日本語版」2005年8月16日