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元宵節の燈篭 |
発信時間: 2009-02-09 | チャイナネット |
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燈籠は工蕓職人はもちろん、一般の人たちも作る。それぞれ異なる材料や技をつかって、地方色豊かなものを生み出すのである。 陝西省北部の人たちは、コーリャンの莖を割って燈籠の骨組みを作る。カボチャや綿花、ヒツジの形の燈籠に赤い紙を貼りつけて、ロウソクを入れる。またはジャガイモで作った油皿に燈芯を立て、火をともす。それらが赤い燈籠になり、窰洞(洞穴式住居)や門のかまち、家畜小屋にかけるのだ。また、色紙を使って庭のナツメの木を飾り、赤い燈籠を掛けて、「燈樹」と呼んでいる。 山東省の農家は、大豆の粉を練って、十二支の燈籠を作る。家族の幸せと健康を願うのである。ダイコンで作った燈籠を、村の入り口から山腹まで並べる村もある。夜になり、燈籠に火をともすと、まるで野山に輝くネックレスをかけているようだ……。 都が置かれた古い北京の「宮燈」もよく知られている。宮燈は、縛り、貼り付け、編み付け、彫刻、書畫、詩詞などを組み合わせた造型蕓術である。一般的には、細木や彫漆(漆塗りの器物に彫刻をほどこしたもの)を骨組みにして、薄絹やシルク、またはガラスを貼って、山水、人物、花鳥などの絵を描く。掛ける燈籠のほかに、ちょうちん、卓上用の燈籠、壁掛け燈籠、儀式に用いる燈籠がある。もちろん、古い北京の「民間燈會」もじつににぎやかなものだった。飾り燈籠の種類と數は全國一で、繁華街?王府井のそばにある「燈市口」は、かつて飾り燈籠を売る定期市があったところだ。 「氷城」(氷の町)とも呼ばれる中國北部のハルビンは、氷祭りが有名だ。手作りの氷燈籠は、名所舊跡から人気キャラクターまで珍しい造形があり、キラキラしていて美しく、観光客を神秘の世界へいざなってくれる。 東南沿海の福建省泉州は、「彩燈之城」(飾り燈籠の町)とも呼ばれる。町の「騎樓」(二階から上が歩道に突き出した建物)の下に掛けられる飾り燈籠は、數千個におよぶ。どの家も飾り燈籠でつながっていて、「十里燈街」(十里の燈籠通り)となっている。 騎樓の下で燈籠を見ると、伝統的な花鳥や獣の形のほかに、オレンジやレイシ、パイナップル、ブッシュカンなどの南國のくだものの形、ゾウやクジャク、キリン、パンダなどの縁起のいい動物の形もあった。 人物の物語をかたどった燈籠のなかには「嫦娥奔月」(嫦娥、月へ飛ぶ)、「孫悟空大閙天宮」(孫悟空、天宮で大暴れ)、「八仙過海」(八仙が海をわたる)という燈籠のほか、『水滸伝』の英雄や『三國演義』の人物の燈籠もあり、それぞれ個性的だった。また、ロケットや衛星、宇宙船など現代の科學技術レベルを示した燈籠も珍しく、一つひとつ目をとめる暇もないほどである。
「チャイナネット」2009年2月9日 |
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