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中國 世界初、月面からの天體観測を実施へ

中國 世界初、月面からの天體観測を実施へ。

タグ: 天體観測 月面

発信時間: 2010-08-24 11:45:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中國科學院の院士(アカデミー會員)で中國月探査計畫の首席科學者、歐陽自遠氏はこのほど、中國科學技術館で講演を行った。歐陽氏によると、月探査衛星「嫦娥3號」は西昌衛星発射センターから打ち上げられ、ランダー(著陸機)には7種類の観測機器が搭載される。その中には天體望遠鏡も含まれており、月から天體観測を行うのは世界でも初のこととなる。人民日報海外版が23日に伝えた。

 同望遠鏡の開発を擔當する魏建彥研究員によると、この望遠鏡は「紫外望遠鏡」と名づけられており、將來の月面天文臺建設に向け、試験的な意味合いを持つものだという。

 魏研究員は「20世紀に米國が月探査を行った際、カメラほどの大きさの望遠鏡を月面に持ち込んだことがあるが、その望遠鏡はとても小さく、技術的にも現在ほど進んだものではなかった。その後、40-50年間にわたって、天體望遠鏡を月に持ち込んだことはない。したがって、中國の嫦娥3號が搭載する『紫外望遠鏡』が、月面から天體観測を行えば、『世界初』と言うことができるだろう」と述べる。

 魏研究員は「月面で天體観測を行う意義は大きい」と述べる。月からの天體観測では主に、恒星や惑星などの天體運行の変化を観測する。長期間の観測?記録により、変化の規則を割り出せば、地球の保護および宇宙の探索に役立つ。また、月面からの天體観測は、地球や宇宙軌道上で行うよりもメリットがあるという。

 魏研究員は「技術的には、中國は遅くとも2020年には月面に天文臺を建設できる」としている。(編集SN)

 「人民網日本語版」2010年8月24日

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