【新華社北京10月6日】國家図書館出版社は先ごろ、革命文物のコレクターで、中國近代史の研究者でもある王金昌氏が編纂した「辛亥革命名人墨跡」を出版した。孫中山、黃興、宋教仁、秋瑾、林覚民、朱執信ら辛亥革命に參加した30人が自ら記した65點の作品が収録されている。最も古いものは1896年に孫中山が記した「自伝」の原稿だが、それ以外は、ほとんどが辛亥革命前後のもので、1916年までの作品が収められている。
作品はすべて実物から複製したもので、筆跡がしっかりとしている。作品は、書簡、規約、出陣の誓い、詩歌などで、重要な歴史的価値がある。孫中山の「到黃宗仰函」、「到檀香山同志函」、「中華革命黨総章(初稿)」などは、革命のための資金調達、保皇派と革命派の爭い、中國革命に対する考察などが記されている。黃興の「到孫中山函」は、1910年の広州新軍決起の失敗後、黃興と趙聲が再び挙兵する計畫を孫文に知らせた3000字に及ぶ書簡である。宋教仁の「到陳其美、楊譜笙、潘訓初書」には、辛亥革命の後、宋教仁と黃興がともに武漢に赴き、革命軍の作戦を指揮した狀況が記されている。
一部の作品は革命を直接反映したものではないが、革命に參加した人々の心情や考え方を表している。廖仲愷が友人のために作った詩には「不問動機、但観結果。殺身成仁、死得其所」と記されている。「愛國情深意欲癡、偶従燈下弾詞、已教時局如斯急???」と記された秋瑾の作品は、女性であっても男性に負けない革命への志を示したもので、人々を感動させた。黃花崗72烈士の一人、林覚民は「與妻書」のなかで、「即此愛汝一念、使吾勇于就死???為天下人謀永福」と記しており、気骨と愛情が重なり、読む者の涙を誘う。
「辛亥革命名人墨跡」では読者のために、30人の革命家の略歴を収録しており、作品の下部に繁體字の解釈と文章記號も添えられている。
(新華網日本語)