中國科學院南京地質古生物研究所が6日明らかにしたところによると、同研究所の科學研究チームがこのほど內蒙古(內モンゴル)自治區寧城県で、今から1億2500萬年前の「寧城中華草」を発見した。これは今まで世界で見つかっているうち最も古い単子葉植物の化石で、科學界による植物の進化の研究に重要な根拠を提供した。新華社が伝えた。
単子葉植物は被子植物の重要な生態群だ。小麥、稲、コーリャンなど、人類の生存を維持する大半の食糧作物がこの生態群に屬する。しかしこれまで見つかっている化石が少なく、科學界の単子葉植物の起源と歴史に関する知見は少なかった。
今回見つかった寧城中華草は縦約26センチ、橫約5センチほどで、根、莖、葉、花などの重要組織をはっきり見て取ることができる。化石を見ると枝根があり、莖には節があり、複數の葉が生えている。葉は細長く、単子葉植物の典型的な平行脈があり、トウモロコシの葉に似ている。その頂部にはさらにコーリャンの穂に似た花序があり、その中には複數の小さな花が含まれている。
同研究を牽引した同研究所の王◆研究員(◆は品の口が金)は「特に得難いことに、今回見つかった化石は寧城中華草の全體を留めている。これは人為的な推測、各部のつなぎ合わせにより生じうるミスを大幅に減らし、植物の進化の研究に新たな化石の根拠を提供した」と述べた。
それに関連する研究成果はすでに、古生物學術誌「Palaeoworld」(3月號)に正式に掲載された。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月10日