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360v360.cn |10. 12. 2023

重慶で2000年前の前漢墓が発見 文化財600點以上が出土

タグ: 前漢墓
中國國際放送局  |  2023-12-10

 中國南西部の重慶市文物考古研究院が重慶市武隆區で保存狀態が良く、年代が明白な前漢(紀元前206年~同8年)初期の墓を発見したことが5日に分かりました。これまでに出土品600點余りを得たとのことです。専門家は、今回発見された前漢初期の墓の出土數の多さや年代の古さは、重慶市では初めてとしています。

△今回の発掘調査で出土した漆耳杯

 重慶では最近になり、漢から六朝期(222~589年)までの古墓がまとまって発見されました。中でも「関口前漢1號墓」と呼ばれる墳では重要な出土品を得られました。この墓は、これまでの中國の考古學の発見において明確な年代が分かる最も古い墓とされています。墓から出土した木牘(ぼくとく、文字を記した細長い木板)の記録により、墓の主が埋葬された年が紀元前193年と分かったとのことです。出土した剣の玉(ぎょく)の裝飾物は、墓の主の社會的地位の高さを物語っています。柩が置かれていた墓室からは、現在までに副葬品のほぼ全ての600點余りが取得されました。漆器や木器、竹器、青銅器、陶器、絹織物など以外にも、墓の主が生前に好んで食べていた食物も見つかりました。

△「干支木牘」

 今回出土した「干支木牘」は特に重要な考古學上の発見であり、この種の文化財の発見は初めてとのことです。「干支木牘」は全部で23枚あり、「今日」の二文字が書かれた1枚のほかの木片にはそれぞれ、十干と十二支の一文字ずつが墨で書かれていました。

 「関口前漢1號墓」は盜掘されたことがなく、副葬品の保存狀態が良好とのことです。「関口前漢1號墓」は中國南西部で最も保存狀態の良い木製の墓室を持つ古墓で、長江上流地區で漆器と竹器が1回の発掘で最も多く出土した墓であり、漢文化の確立過程で巴、蜀、楚、秦の文化が融合した時代の特徴を示すものと見られています。(ZHL、鈴木)

 「中國國際放送局日本語版」2023年12月10日