「圧歳銭」(お年玉)は、赤い紙でお金を包むため「紅包」とも言われる。赤は中國の吉祥の色であり、活力、熱情、喜び、幸運を象徴する。「紅包」を配ることは新年の習わしである。春節の年始回りの際、年長者は事前に準備しておいたお年玉を年少者に配る。「歳」と「祟」(たたり)は同音であることから、「圧歳銭」はたたりを押さえつけることができ、「圧歳銭」をもらうと一年を無事に過ごすことができると言われている。
漢代の「圧歳銭」は「圧勝銭」とも呼ばれた。「圧勝銭」は市場に流通している貨幣ではなく、貨幣を模して作られた観賞用の貨幣であった。貨幣の表には「萬歳千秋」「去殃除兇」(災いを取り除く)といった吉祥の言葉や龍鳳、雙魚、亀蛇などの吉祥の図案が描かれていた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日 |