発展する北京、悠久の北京
訪問団に參加した日本の高校生たちは、ほとんど、中國に來たのが初めてだった。北京滯在の數日間、古いものとモダンなものとをあわせ持つ北京という都市は、高校生たちに深い印象を殘した。
高校生たちの感想はさまざまだった。生徒の1人は「想像していた中國は、非常に貧しく、道路は自転車でいっぱいだと思っていた。けれども來て見ると、北京は非常に近代的な都市で、高層ビルが立ち並び、道路が非常に広くて、自動車も多いことが分かった」と言った。
「故宮はとても神秘的で、しかも迫力があり、非常に美しかった」と別の生徒は感想を述べた。「北京の空気はあまりよくないし、ほこりがやや多い」という生徒も多かった。
これに対し中國側のガイドさんはこう説明した。「2008年の北京オリンピックを迎えるため、北京はいま、大規模な都市建設をやっているところです。新しい體育館や地下鉄の建設や改造の工事は、猛烈な勢いで進んでいます。工事現場が多いことが、大気汚染の原因の一つになっています。2008年になれば、多くの工事は竣工するので、北京の環境は一新されるでしょう」
これを聞いてある生徒は「もし北京オリンピックの期間に休みが取れたら、ぜひ北京に試合を見に來たい」と言った。
有名な八達嶺の萬里の長城を登る―それは、たぶん北京滯在中、日本の高校生たちをもっとも興奮させた活動だった。
「見學開始!」というガイドさんの聲がまだ終わらないうちに、生徒たちはワーッと叫びながら長城を登り始めた。先頭集団は、茨城県から來た數人の生徒たちだった。彼らの目標は、長城のもっとも高い地點だ。しかし、一つの烽火臺に上ると、目の前にもっと高い山の峰が現れ、長城がうねうねと延びている。彼らはゼーゼーと息を切らした。
近代的な大都會の北京のすぐそばに、悠久の歴史をもつ巨大な萬里の長城があることに、高校生たちは改めて驚いた。「萬里の長城は、中國でもっとも行きたかった場所なので、いまここに立つことができ、本當に感動しました」と茨城県から來た園部貴也君は嬉しそうだった。
?「人民中國」より