25日夜、中國の有人宇宙船「神舟7號」は打ち上げに成功した。3名の宇宙飛行士は、今後數日間船外活動や科學実験を行う。「神舟7號」の打ち上げは、中國の科學技術の進歩を促すのはもちろん、獨自の知的所有権を持つ発明や製品の開発にもプラスになる。「神舟」1號から7號まで、中國は有人宇宙飛行で多くの成果をあげた。
ところで、中國の有人宇宙飛行事業は、科學技術や経済利益を考慮しており、事業の規模は國情と合致している。これについて、「神舟7號」事業に攜わっている宇宙開発専門家の荊木春氏は、「有人宇宙飛行事業は、わが國の基礎工業を大きく底上げした。たとえば、原材料、部品などである。これらの製品はすでに産業に生かされている」と強調した。
普段の暮らしに、有人宇宙飛行の技術が生かされたものは少なくない。ロボットを使った手術、効果的で低コストの水処理システム、特殊な素材を使った水著などがある。今回の船外活動で、飛行士は船外から固形潤滑材のサンプルを持ち帰る。宇宙環境でこれらのサンプルが受けた影響を調べ、材料の性能や壽命を高める方法を探る。
同時に、醫學、製薬、航空、新素材、電子、機械製造、アパレル、通信など、多くの分野にもビジネスチャンスを提供する。その規模は1200億元にのぼると専門家は予測している。
今後の有人宇宙飛行事業の発展について、「神舟7號」の周建平総設計士は、「任務終了後、われわれは、國の実力に合った歩みで、宇宙開発を持続的に発展させていく。より多くの発見ができるよう努力していく」と、抱負を述べた。
?中國國際放送局 日本語部?より2008年9月26日