民間の吹奏楽器で、昔は橫吹ともいわれ、のちに橫笛ともいわれることになった。
竹笛は中國では人類の最も古い吹奏楽器ともいわれており、『世界楽器史志』に記載されている年代の古い吹奏楽器でもあり、世界の笛類楽器の始祖である。
笛は竹製で、上に吹き穴と膜穴があり、空気を通す穴が二つ(あるいは四つ)あり、指で押さえる穴が六つある。膜穴の上はアシの膜あるいは竹の膜でカバーされ、吹き穴の左端は笛栓で詰め、橫から吹く。二組の音域があり、音色は清らかである。
笛は中國で広く使われており、主に曲笛、バン笛の二種類があり、昆曲の伴奏や合奏に使うものを曲笛といい、バン子腔という節(jié)回しの演劇の伴奏に用いられるものをバン笛という。
曲笛の演奏スタイルというと、音調が雄渾で丸味があり、しなやかで流暢である。メロディーは波のような起伏感にあふれ、リズムは穏やかで獨特の趣きがあり、情感の表現(xiàn)は婉曲で、音楽性に富むものである。演奏上、息の運用を特徴とし、常用する技法はベースとなる音、前打音、泛音、顫動音、贈音、振動音などがある。
バン笛は主に中國の北部で使われ、伝統(tǒng)的演劇のバン子腔の音楽伴奏や中國北部のさまざまな民間器楽の合奏に用いられる。バン笛は曲笛より短く、管の幅が曲笛のより小さい。バン笛の演奏スタイルは、音調が高くて清らかで、メロディーが起伏して変化に富み、リズムが活発で脈打つようなもので、音楽は豪快でさっぱりしており、情熱があふれ出ているようで、趣きに富む。演奏の際には舌の運用を特徴とし、常用する技法は頓音、顫動音、抹音、歴音、垜音、花舌音などである。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日 |