四合院には3立方メートルの雨水を集める貯水池が掘られ、雨が降るとそこに溜まるようになっている。また集まった水は人工ポンプなどでくみ上げられて庭にもまかれる
北京で初めての「ゼロ排出」の四合院が3日、東城區(qū)大興區(qū)住民委員會(huì)でお目見(jiàn)えした。自家発電するこの四合院は、玄関の2つの舊式の門(mén)が溫度調(diào)整をして、冬は40%、夏は30%のエネルギーを節(jié)約する。
この「ゼロ排出」の四合院は、ある公益の基金が改造したもので、中庭は風(fēng)通りがいいことからエネルギーの消費(fèi)が抑えられている。それに前庭と後庭をつなぐ廊下は空気の循環(huán)もいい。
また部屋も風(fēng)の通りがよくなる工夫がしてある。例えば天井に設(shè)置された透かし彫りの煉瓦は、建物そのものの高さと溫度差を利用して、煙突のような効果を作り出している。こうした通風(fēng)の方法だと、20%から50%まで通風(fēng)の効果が上がり、たとえ全く風(fēng)がない時(shí)でも、室內(nèi)外の溫度差による気圧差を生じさせて風(fēng)の通りをよくする。
また窓の外には竹製のすだれが掛けられ、猛暑の日差しを遮る。冬には電気の使用ピーク時(shí)を避けることができる蓄熱式電気暖房を使用。建物の外壁には保溫材が用いられ、窓ガラスも二重構(gòu)造になっている。
また全照明はLEDの省エネ電球で、照明やテレビ、プロジェクター、ノートパソコンなどの電気は太陽(yáng)光発電によるものだ。設(shè)置されているソーラパネルは8平方メートルの2枚。雨の日でも蓄積された電気で最大10日間は困らない。
また中庭には、コウシンバラやブドウ、ザクロなどが植えられていたが、これらの植物は北京の気候や環(huán)境でも比較的育ちやすい植物で、美しだけでなく二酸化炭素の吸収にも役立つ。
「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)」2010年8月5日